日本製紙連合会が集計した10月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△7.5%の203.2万tと3ヵ月連続の減少となった(以下、「%」表記は前年同月比)。うち紙は△8.4%の103.1万tで3ヵ月連続の減少、板紙は△6.5%の100.2万tで前月の増加から減少に転じた。主要品種の国内出荷はすべて前年同期を下回った。
紙・板紙のメーカー輸出は△25.3%の11.9万tと12ヵ月連続の減少。うち、紙は△33.2%の7.0万tで12ヵ月連続減、板紙は△10.1%の4.9万tで前月の増加から減少に転じた。紙は東アジア、東南アジア向けが減少し、板紙は東南アジア向けが減少した。
紙・板紙の在庫は前月比△1.5万tの220.4万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。うち、紙は同△0.1万tの145.6万tで4ヵ月ぶりの減少。包装用紙、衛生用紙は増加したが新聞用紙、印刷用紙は減少した。板紙は同△1.4万tの74.8万tで、前月の増加から減少に転じた。段ボール原紙を中心に白板紙も減少。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△6.7%の20.4万tで24ヵ月連続の減少。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△9.5%の56.3万tで3ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△37.8%の4.6万tで12ヵ月連続の減少。
*包装用紙…国内出荷は△3.2%の5.9万tで7ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△26.9%の1.2万tで6ヵ月ぶりの減少。
*衛生用紙…国内出荷は△7.9%の14.6万tで4ヵ月ぶりの減少。
*段ボール原紙…国内出荷は△6.6%の80.9万t、メーカー輸出は△9.9%の4.7万tとなり、国内出荷、輸出ともに前月の増加から減少に転じた。
*白板紙…国内出荷は△5.2%の12.5万tで3ヵ月連続の減少。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/16号」より