2014年、ヨーロッパの板紙市場はここまで上昇と下降を継続してきた。年明けの1月中旬から旺盛な需要増を受けて、メーカー側は極めて前向きな姿勢で本年をスタートした。出だしの1月、2月は箱用板紙については価格は強含みでさえあった。しかしながら、3月4月にはメーカー、コンバーター各社が期待した活発な受注が見られず、わずかに形勢は逆転する状況となった。価格に関しては、ヨーロッパの板紙メーカーの合言葉は「安定」であり、3月以降の価格動向は事実安定していたものの、ここへきて夏場までの数週間を控え、スポット取引や割戻しが増え、値下げ圧力が強まってきた。
6月5日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ