台湾を本拠とする正隆社(Cheng Loong)は、過去3年低迷した中国での加工事業の赤字を低減させる為、同国での加工事業を縮小したことが分かった。この措置は、折悪しく中国での再生コンテナーボードおよびカートンの値上げ時期と同時に取られたが、仮に値上げがエンドユーザーに浸透し継続する状況となれば、同社の中国事業の貸借対照表は黒字化するはずであった。同社およびパートナーの台湾企業Pou Chen社が経営してきた広東省東莞に位置するカートン工場は、最近、中国企業Fu Po社に2億2千2百万人民元(3千2百万米ドル)で売却された。Pou Chen社は世界的なブランドNike社向けなどに供給しているフットウエア・メーカーとして世界最大級の規模を誇る企業である。同社は、中国での人件費や地価の上昇を理由に、Nike向けフットウエアの生産拠点を中国からベトナムへシフトした。
11月25日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ