日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+3.8%の199.8万t。うち、紙は+2.6%の111.1万t、板紙は+5.3%の88.7万tで、紙・板紙ともに前月の減少から増加に転じた。主要全品種で増加している。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+22.1%の12.0万tとなり8ヵ月連続の増加となった。うち、紙は+23.2%の8.2万tで、東アジア、東南アジア向けの増加により8ヵ月連続増。板紙も東南アジア向けの増加により、+19.7%の3.7万tと11ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比+0.2万tの213.0万t、2ヵ月連続の増加となった。うち紙は+2.4万tの142.0万tで、新聞用紙、衛生用紙は減少したが印刷・情報用紙が増加し全体を押し上げた。板紙は△2.2万tの71.0万t.と、段ボール原紙の減少により前月の増加から減少に転じた。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は前年同月比+1.9%の24.9万t。6ヵ月ぶりの増加となった。
*印刷・情報用紙…国内出荷は+2.1%の60.2万tと前月の減少から増加に転じた。輸出は+19.5%の5.9万tで、8ヵ月連続増となった。
*包装用紙…国内出荷は+0.1%の5.7万t、3ヵ月ぶりに増加した。輸出は+26.6%の1.5万tで2ヵ月連続の増加。
*衛生用紙…国内出荷は+6.3%の14.7万tで、17ヵ月連続プラス。
*段ボール原紙…国内出荷は+6.4%の71.7万tで前月の減少から増加に転じた。
*白板紙…国内出荷は+1.2%の11.0万tで4ヵ月連続増。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/10号」より