富士フイルム(株)(助野健児社長)は、皮革・合皮などの基材に対して、優れた柔軟性(延伸性)と高耐久性を実現しながら、高精度に印刷が可能なインクジェット技術「UVIQUE(ユビ―ク)技術」を新たに開発した。同技術は、新開発のインクとそのインクを基材に合わせて安定的にインクジェット吐出できるように、最適化させたヘッドやプリンターとのシステムとして提供するもの。同社独自の素材設計技術、処方技術と画像形成技術を応用することで、光硬化性ポリマーを独自に配合した新開発のインクを基材に合わせて安定的にインクジェット吐出し、強靭な膜質を持つ薄いインク膜の形成を実現する。基材本来の質感を損なわない、高い柔軟性を持つ薄いインク膜と、従来のUVインクに対し約5倍の耐久性を同時に実現した画期的な技術だ。なお、ヤマハ発動機(株)が今年9月に発売する原付一種スクーター「ビーノXC50D」20th Anniversary Edition の純正シートに同技術が採用された。
PJ web newsより