日本製紙グループの十條サーマル社(フィンランド)は、紙にバリア性を付与した『シールドプラス』を、3規格のラインアップで発売した。今後、欧州市場を中心にグローバル展開を進める。
日本製紙の『シールドプラス』シリーズは、プラスチックやアルミなどの従来型バリア性素材の領域に、「紙」という選択肢を提案する“環境に優しいバリア素材”。日本国内では、食品や日用品などで着実に採用実績を増やしている。
その欧州生産拠点として、『シールドプラス』の開発・マーケティング・生産に取り組んでいるのが十條サーマル社で、今回は、フレキシブルな食品包装向けに『SHIELDPLUS Graphic65』(白)、『SHIELDPLUS BR60』(茶)、『SHIELDPLUS58』(白)の3銘柄を上市した。環境意識の高い欧州では食品向け軟包装に求められるニーズは多様で、柔軟な対応が不可欠。『シールドプラス』も、ISO22000に基づいた厳格な衛生基準のもと、食品用途に適した生産体制で製造されている。同社では、今回の3銘柄を皮切りに、「今後も引き続き幅広いパッケージ材料の開発を進めていく」考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/8号」より