=2024年5月期第1四半期=
岡山製紙と小津産業は、2024年5月期第1四半期決算(23年6~8月)を発表した。以下、単位100万円、%表記は対前年同期比。
■岡山製紙(非連結)
〔第1四半期〕
売上高 2,894 (+5.4%)
営業益 417 (+140.3%)
経常益 454 (+120.2%)
当期益 316 (+121.1%)
〔通期予想〕
売上高 11,000 (+1.2%)
営業益 720 (+17.3%)
経常益 800 (+15.4%)
当期益 560 (+13.1%)
物価高騰などを背景とした景気減速により板紙需要が減少し、原料古紙や主燃料LNGの価格は高水準だが、価格改定の浸透で増収増益となった。
○板紙事業…売上高+7.1%、セグメント利益+147.4%。販売量は△5.2%と減少したが、価格改定により増収増益。
○美粧段ボール事業…売上高△3.5%、セグメント利益+25.2%。需要の減少に加え主力の青果物の出荷が伸び悩んだことなどから減収となったが、製品価格改定効果もあり利益は増益。
通期予想は、不透明要素が多いため7月公表の業績予想から変更していない。
■小津産業
〔第1四半期〕
売上高 2,518 (△5.7%)
営業益 142 (△7.9%)
経常益 219 (△1.7%)
当期益 154 (+2.4%)
〔通期予想〕
売上高 10,000 (△3.6%)
営業益 470 (+2.4%)
経常益 550 (△6.8%)
当期益 380 (△1.0%)
○不織布事業…売上高△5.6%、セグメント利益△3.0%。エレクトロニクス分野は、通信機器関連の需要低迷や中国の工場稼働率低下により、売上高、利益ともに前年同期を下回った。メディカル分野は感染対策の衛生材料とマスク需要が減少し、売上高、利益ともに減少。コスメティック分野は、国内は復調するも東アジア向けが低調で減収減益。除染関連は大きな採用実績がなく減収減益。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司は減収減益、ウエットティシュのディプロは売上高横ばいで利益は改善、アグリ分野の日本プラントシーダーは、海外販売が伸び悩んだものの国内が堅調で、売上高は横ばい、利益は増加。
○その他の事業(除菌関連、不動産賃貸)…売上高△15.0%、セグメント利益△61.3%。
通期予想は7月公表の業績予想から変更なし。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/30号」より