王子ホールディングスはこのほど、International Sustainable Forestry Coalition （＝ISFC）が主導する自然資本会計プロジェクトに参加した。
　自然資本とは、森林、土壌、水、大気、生物資源などの天然資源を、ビジネスや社会に必要不可欠な“資本”の一つとして位置づけたもの。近年、自然資本を包括的に経済価値として捉える「自然資本会計」の制度化を目指す議論が活発化している。
　ISFCが主導する今回のプロジェクトでは、21ヵ国に2,400万ha以上の森林資産を保有する18社が、自然資本会計の原則と報告フォーマットの適用を目指し、一貫した基準・体系でパイロットテストを実施する。日本からは王子のほか、日本製紙、三井物産、住友林業も参加している。
　王子は、国内外合わせて約63.5万haの社有林で自然資本会計への対応を進め、ネイチャーポジティブ実現に向けた取組みを進化させていく方針。

GPIF採用の全ESG指数で構成銘柄に継続選定
　王子ホールディングスは、世界最大規模の年金運用機関である年金積立金管理運用独立行政法人（＝GPIF）が国内株式を対象に採用する、次の6つのESG指数のすべてで構成銘柄に継続選定された（カッコ内は王子の選定実績）。
【ESG指数】▽FTSE Blossom Japan Index（2019年から選定）▽FTSE Blossom Japan Sector Relative Index（2022年から）▽MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数（2024年から）▽MSCI日本株女性活躍指数＝WIN（2018年から）▽S&P/JPXカーボン・エフィシエント指数（2018年から）▽Morningstar日本株式ジェンダー・ダイバーシティ・ティルト指数（2023年から）
　なお王子ホールディングスは、「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄にも、2019年から7年連続で選定されている。