広東省東莞市洪梅工場の大型段原紙機15号機が7月稼働した。広東省は多くの製造業が集中し包装材の需要も多く、大手メーカー(玖龍紙業、理文造紙等)の本社が集まっている。過去数年間に新規増産が相次ぎ生産過剰気味で、更に原燃料の高騰がメーカーの頭痛の種となっており、本年当初から川下では需要減に直面し価格水準も横ばいの状態。以上、生産環境が悪い中、新規マシンの稼働により競争の過熱化を懸念する向きもある。しかし、理文造紙は段原紙部門で更に機械3台を増設し2-3年後に総生産能力を635万㌧とする計画がある。◎重慶:40万㌧(16号機、再生段原紙、2012年稼動)◎江西省九江:55万㌧(18号機、クラフトライナー、テストライナー、2012年稼動)、35万㌧(19号機、再生中芯、2013年稼動)。段原紙以外に紙器用板紙でも拡大に向け、洪梅工場で17号機(7250mm幅、設計速度800m/分、米坪―170―450g、60万㌧)2012年初めの稼働を計画している。 8月25日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ