今冬米国各地が厳しい大寒波の襲来を受けた結果、この第1四半期は軒並み製造業者の過大な電力エネルギー・コスト消費、物流網の混乱、住宅着工数の落ち込みなどの様々な要因によって、米国経済はほぼ停止状態となったと言っても過言ではない。2013年第2四半期には3.4%あった米国のGDP成長率が、この四半期一気に0.1%まで急落した。この大寒波による被害は紙パルプ産業界でも例外ではない。需要は行き詰まり、特に北東部では鉄道や陸路での輸送が滞った為、貨物の配送が困難を極め、また天然ガスの価格も急騰する事態に及んだことで、売上・収益ともに大打撃を被る結果となった。米国大手紙パルプメーカー23社の収益合計でみると、この四半期は昨年同期比で26.9%激減した。
5月23日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ