ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社が7月に共同設立した電子書籍配信事業準備会社が、11月4日付で事業会社化した。㈱ブックリスタ(http://www.booklista.co.jp/)として新たなスタートを切る。
ブックリスタの事業は、電子書籍販売のためのプラットフォームの提供。コンテンツの収集・電子化、管理、顧客認証や課金システム、プロモーション業務など、オープンなプラットフォームを構築し、端末メーカーやストア事業者に提供していく。
取扱いコンテンツは文芸書、ビジネス書、エッセイのほか、今後はジャンルを拡大し、コミック、新聞、雑誌なども順次加えていく予定だ。代取社長には、電子書籍配信事業準備会社の代表取締役だった今野敏博(こんの・としひろ)氏が就任した。今野氏は、事業開始に当たり次のように抱負を述べている。
今野敏博代取社長「当社は、電子書籍やデジタルコミックなどの電子出版物をさまざまな端末に届ける会社。本やコミックは、紙を媒体にしようとネットワークを媒体にしようと、その本質は変わらない。いつでも人の心を感動させ、生活を豊かにしていく。多くの人々に電子出版物との出会いの場を提供し、その素晴らしさを体験していただきたい」
なお、ブックリスタの事業会社化の発表と時期を合わせて、ソニーは電子書籍専用端末「リーダー」の12月10日発売と、電子書籍配信事業「リーダーストア」の開始も発表している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/13号」より