=小津産業=不織布は増収増益家庭紙・日雑は減収減益
小津産業は、2015年5月期第1四半期(2014年6~8月)の業績を次の通り発表した。数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率。
〔第1四半期〕
売上高 9,883 (△2.3%)
営業益 174 (+30.8%)
経常益 197 (+45.1%)
当期益 121 (+77.3%)
〔通期予想〕
売上高 38,600 (△1.6%)
営業益 450 (△12.6%)
経常益 460 (△15.7%)
当期益 480 (+39.9%)
小津産業は、「海外戦略の強化」「新事業・新商品の創出」「コンバーター機能の強化・拡充」「グループ各社の連携強化」「人材育成」を経営戦略として、営業活動を展開している。主なセグメントの概況は次の通り。
〔不織布〕エレクトロニクス分野は、スマホやタブレット端末用途のデバイス産業向け、自動車関連のデバイス産業向けともに好調に推移。コスメティック分野も好調で、メディカル分野は微減。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司は低調で、ウェットティシュなどを製造販売するディプロは微減、アグリ分野の日本プラントシーダーは低調だった。これらの結果、売上高は前年同期比+4.8%、セグメント利益は同+38.4%増。
〔家庭紙・日用雑貨〕消費増税に伴う駆け込み需要はあったものの、反動減も大きく、小売業界の経営統合や業務・資本提携の動きに伴う商流変更の影響などもあり、販売量は伸び悩んだ。また、根強い消費者の低価格志向と廉価な海外品の流入により販売価格は軟調に推移し、売上高、利益面ともに前年同期を下回った。これらの結果、売上高は前年同期比△5.8%、セグメント損益は△1,000万円の損失計上となった(前年同期は100万円の黒字計上)。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/27号」より