特種東海製紙グループの十山㈱井川蒸溜所はこのほど、『NEW BORN Non-Peat 2023』と『NEW BORN Peated 30ppm 2023』を、いずれも一樽限定で発売した。
井川蒸溜所では、標高1,200m、南アルプスの湧き水と冷涼で湿潤な気候を活かしたウイスキーづくりを行っている。2020年11月に蒸留を始めてから3年が経過し、長期熟成を目指して仕込んだ原酒が育ちつつあり、その一端を届けるべく、今回のリリースとなった。
『Non-Peat 2023』は、ラボシリーズ第4弾として、昨年発売したノンピート原酒をさらに改良し、ディスティラリー酵母に加えてエール酵母を使用しボディ感の向上を図った。加水や冷却は行わず、ろ過も最小限で樽出しの味わいを再現できる範囲のフィルタリングとしている。22年1月の樽詰めから熟成20ヵ月、#373のバーボン樽を使用したカスクストレングスのニューボーンとなっている。
『Peated 30ppm 2023』は、ラボシリーズ第3弾となるミドルピートのニューボーン。6月に発売したヘビーピート原酒はピートを全面に出した製品だったが、今回のミドルピート原酒はピートの香りと甘さや華やかさの調和を図った。こちらもノンピート同様、加水や冷却は行わず、ろ過も最小限に抑えた、#202バーボン樽のカスクストレングス。2021年7月樽詰めの24ヵ月熟成。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/6号」より