日本製紙はこのほど、アイスホッケー部「日本製紙クレインズ」の廃部を決めた。2018-2019シーズンの終了後、19年3月末をもってすべての活動を終了する。日本製紙クレインズは1949年に十條製紙釧路工場アイスホッケー部として創部以来、69年間にわたって活動してきた。
同社は、主力の洋紙事業で著しい収益悪化に直面しており、今年度からスタートした第6次中期経営計画では生産体制の再編成など大規模な経営合理化を進めている。併せて、パッケージやケミカル、エネルギーなどの成長分野に経営資源をシフトする事業構造転換を推進しており、こうした経営環境を背景に今回の廃部が決定された。
日本製紙クレインズは、1949年に十條製紙釧路工場アイスホッケー部として創部され、その後、93年に山陽国策パルプとの合併で社名が日本製紙となったのに伴いチーム名を「日本製紙クレインズ」と改称。ホームリンクは釧路アイスアリーナ(日本製紙アイスアリーナ)で、選手数は24人。これまで、アジアリーグ優勝4回(2003-04、06-07、08-09、13-14)、全日本選手権優勝7回(06年、07年、10年、11年、12年、13年、15年)の戦績を残している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/21号」より