大日本印刷は、1926年の竣工以来「時計台」の愛称で親しまれてきた、東京・市谷の旧営業所棟の建物を修復・復元し、活版印刷の技術と本づくりの魅力を伝える文化施設「市谷の杜 本と活字館」として一般公開した。入場は無料で、当面は完全予約制。webサイト(https://ichigaya-letterpress.jp/)で来館予約を受け付けている(4月25日~5月11日は緊急事態宣言に伴い臨時休館)。
同館は、昭和初期の活版印刷機を修理・復元して紹介する「印刷所」、印刷や本づくりの作業を体験できる「制作室」、同館に関連する映像アーカイブを見ることができる「記録室」、企画展を開催する「展示室」のほか、カフェや、印刷関連書籍、紙関連製品、製本キットなどを販売するショップもある。
なお、展示室では現在、建物の修復・復元の工程を紹介する開館記念展「時計台の修復・復元」を開催中(5月30日まで)。展示内容は4ヵ月ごとに更新する予定。
【市谷の杜 本と活字館】▽所在地:東京都新宿区市谷加賀町1-1-1▽開館:平日11:30~20:00、土日祝10:00~18:00(月火休館、祝日の場合は開館)▽入場無料/完全予約制(4/25~5/11臨時休館)
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/10号」より