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紙の業界ニュース

2022/06/01

決 算

=紙パの2022年3月期①=
 紙パ関連各社の2022年3月期(21年4月~22年3月)決算の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は特に記載がない限り対前年度比。
【製紙】
■王子ホールディングス
〔22年3月期〕
 売上高     1,470,161    (+8.2%)
 営業益     120,119    (+41.7%)
 経常益     135,100    (+62.7%)
 当期益    87,509    (+76.3%)
〔23年3月期予想〕
 売上高    1,700,000    (+15.6%)
 営業益     105,000    (△12.6%)
 経常益      110,000    (△18.6%)
 当期益      70,000    (△20.0%)
 需要が回復しつつあることや、パルプ販売価格の上昇により増収となった。海外売上高比率は前年度を4.3ポイント上回る33.5%。営業利益は、原燃料価格急騰によるコスト増はあったが、増収に加え、グループ全体のコストダウンにより大幅増益。
○生活産業資材…売上高+8.2%、営業利益△31.4%。全体的な需要回復に加え、段ボール原紙と段ボールは、通販向けが引き続き堅調。紙おむつは減収だったが、家庭紙は堅調。海外事業も増収。
○機能材…売上高+1.3%、営業利益+33.0%。国内事業は収益認識に関する会計基準の適用の影響で減収となったが、海外事業は増収。
○資源環境ビジネス…売上高+28.2%、営業利益+233.1%。エネルギー事業は売電量が減少したが、パルプ事業は中国向け輸出の回復で増収。海外事業も増収。
○印刷情報メディア…売上高+0.2%、営業利益+59.5%。新聞用紙と印刷用紙の出版用途は需要の減少傾向が続いているが、印刷用紙の商印用途は増加。海外事業は中国の回復で増収。
 23年3月期は、引き続きパッケージング事業を中心に既存事業の充実と新規事業の拡大を図る。同時にESG経営を推進し、石炭使用量ゼロ化に向けた燃料転換、再エネ拡大、植林地の拡大などを図る。
■日本製紙
〔22年3月期〕
 売上高    1,045,086    (+3.7%)
 営業益    12,090    (△37.1%)
 経常益    14,490    (+18.0%)
 当期益    1,990    (△37.7%)
〔23年3月期予想〕
 ~未定~
 前1Qで印刷用紙の需要が大幅に落ち込んだ反動増や、豪州・ニュージーランドでの板紙パッケージ事業の譲受けなどにより増収となった。営業利益は原燃料価格の高騰などにより減益。
○紙・板紙事業…売上高△6.4%、営業損失△5,575百万円(前年度比△8,057百万円)。新聞用紙は地震による抄紙機の一部操業停止などで販売量が減少。印刷用紙と板紙の販売量は増加。
○生活関連事業…売上高+21.6%、営業利益△39.6%。家庭紙は㈱トライフとの営業統合効果で増収。液体用紙容器は、家庭用牛乳向けやジュース向け容器が伸び悩み、販売量が減少。海外事業は板紙パッケージ事業譲受により大幅増収。
○エネルギー事業…売上高△4.8%、営業利益△76.9%。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高+7.7%、営業利益+17.1%。
 23年3月期予想は、石炭をはじめとする原燃料価格の動向が不透明なため未定とした。重点課題として「石炭使用量削減の加速」、「洋紙事業の構造改革」、「Opalの収益改善」に取り組む。
■大王製紙
〔22年3月期〕
 売上高    612,314     (+8.8%)
 営業益    37,569     (+1.9%)
 経常益    37,696    (+9.3%)
 当期益    23,721    (+7.3%)
〔23年3月期予想〕
 売上高    650,000     (+6.2%)
 営業益     25,000     (△33.5%)
 経常益     21,000    (△44.3%)
 当期益    10,000    (△57.8%)
 国内事業が販売量・金額ともに増加した一方、海外事業はコロナ禍の行動制限が影響し、販売量・金額ともに計画に届かなかった。なお22年3月期は、売上高が9期連続の増収かつ7期連続で過去最高を更新し、経常益は2期連続、当期益は3期連続で過去最高を更新した。これに伴い、期末配当を直近予想の10円から2円増配し12円とする。
○紙・板紙…売上高+8.3%、セグメント利益+14.1%。新聞用紙、洋紙、板紙・段ボールいずれも販売量・金額が増加。段ボール原紙輸出も、直近の国際情勢の不安定化はあるものの通年では堅調。
○ホーム&パーソナルケア…売上高+8.1%、セグメント利益△19.1%。衛生用紙、紙おむつ、マスクは販売量・金額ともに増加。フェミニンケア用品は販売量は大幅増も金額は前年並み。ウエットワイプは販売量は増加したが金額は減少。利益は、原材料高や海外事業の販売減により減益。
○その他…売上高+22.8%、セグメント利益+30.7%。
 23年3月期については、原燃料費や物流費のコストアップから、厳しい経営環境を予想した。高付加価値製品へのシフト、板紙の拡大、脱プラ製品の開発などに取り組むほか、海外売上高の構成比を高めていく。
■北越コーポレーション
〔22年3月期〕
 売上高    261,616    (+17.6%)
 営業益    20,455    (約12倍)
 経常益    29,514    (+202.5%)
 当期益    21,206    (+49.6%)
〔23年3月期予想〕
 売上高    280,000    (+7.0%)
 営業益    11,000    (△46.2%)
 経常益    14,000    (△52.6%)
 当期益    10,000    (△52.8%)
 洋紙、白板紙の販売量増加や、パルプ販売価格の上昇により、増収増益となった。
○紙パルプ事業…売上高240,002百万円(前年度比+41,231百万円)、営業利益19,241百万円(同+18,568百万円)。洋紙は、下期に旅行用パンフレットの受注が戻り、年度末セール用のチラシなどが拡大して、全体的に前年度を上回った。板紙も増加し、グレード別では特板とコート白ボールは食品関連容器やレトルト食品向けの箱が堅調で、高板は店頭POP、カード類向けが増加。機能紙も増加。情報用紙は低調。パルプはプラス。
○パッケージング・紙加工事業…売上高13,609百万円(同△1,990百万円)、営業損失△71百万円(同△161百万円)。情報メディア分野の事業譲渡や液体容器の形状変更に伴う受注減などにより減収減益。
○その他…売上高8,004百万円(同△78百万円)、営業利益759百万円(同+433百万円)。一部事業の営業終了などにより減収。損益面はコストダウン効果で増益。
■三菱製紙
〔22年3月期〕
 売上高    181,920    (+12.1%)
 営業益    △248    〈△1,770〉
 経常益    1,964    〈△636〉
 当期益    1,096    〈△2,532〉
〔23年3月期予想〕
 売上高    200,000     (+9.9%)
 営業益    2,500     (-)
 経常益    3,500    (+78.2%)
 当期益    1,500    (+36.8%)
 外出やイベントの制限緩和により需要の回復が見られたが、配送コストの上昇に加えて原燃料価格急騰の影響を大きく受けた。損益面は、生産販売量の回復や固定費削減により改善した。
○紙・パルプ事業…売上高+8.5%、営業損失△3,421百万円(前年度比△2,122百万円)。国内は印刷用紙を中心に販売量・金額ともに増加。輸出、市販パルプ、欧州子会社も販売量・金額ともに増加。一方、国内、欧州ともに原燃料価格急騰の影響を受け、増収減益となった。
○イメージング事業…売上高+28.2%、営業利益837百万円(前年度比+2,965百万円)。内外ともに写真感光材料やIJ用紙の需要が回復。また、業務用IJ用紙、エレクトロニクス関連製品の新規開拓が進み、増収増益となった。
○機能材事業…売上高+19.7%、営業利益+40.8%。水処理膜支持体、バッテリーセパレータが堅調で、化粧板原紙やテープ原紙の需要も引き続き旺盛。生産性向上によるコストダウン効果もあった。
○倉庫・運輸事業…売上高+3.6%、営業利益+55.3%。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future5/30号」より

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