特種東海製紙グループの十山はこのほど、井川蒸溜所でCO2フリー電気「静岡Greenでんき」の導入を開始した。CO2排出ゼロの地産電力を活用することにより、カーボンニュートラル活動と地域協働に取り組んでいく。
「静岡Greenでんき」とは、中部電力ミライズが、静岡県内の大井川、天竜川、富士川、安倍川の各水系にある水力発電所で発電された電気を、“静岡県産のCO2排出ゼロの電気”として、静岡県内を中心とした企業に供給している事業。同社は非化石証書により、使用電源が再生可能エネルギー100%かつCO2フリー(ゼロ)であることを担保している。電気料金は、通常の電気料金に環境価値相当分を上乗せした価格となり、上乗せ分は県内の新たな再エネ電源開発や地域振興などに活用される。
十山は、2020年4月に特種東海製紙の社有林管理部門であった南アルプス事業部が、社有林の自立した経営を目的に分社化し誕生した会社。井川蒸溜所は、特種東海製紙の井川山林内、南アルプス大井川源流域の標高1,200mの地にあり、木賊湧水を使用してウイスキーを製造している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/24号」より