三菱製紙は、子会社の新北菱林産、京菱ケミカル、高砂紙業を2024年4月1日付で、KJ特殊紙を同年7月1日付で合併する。4社はいずれも三菱製紙の100%子会社で、合併方式は三菱製紙を存続会社、4社を消滅会社とする吸収合併方式。
三菱製紙グループは現在、中期経営計画で掲げる「経営基盤強化と新しい三菱製紙グループの創造」に向けた取組みとして、子会社同士の統合など、グループ内の組織合理化を進めている。今回の統合もその一環で、これにより固定費削減とコーポレートガバナンスの強化を進める。また、今回の4社以外でも統合を予定しており、24年4月1日付で「三菱製紙エンジニアリング・菱工の合併」と「三菱王子紙販売・菱紙の合併」を実施する。
4社の概要は次の通り(①所在地、②主な事業、③23年3月期売上高)。
【新北菱林産】①青森県八戸市 ②木材チップの製造、購入、販売 ③86億5,100万円
【京菱ケミカル】①京都府長岡京市 ②感材・塗工紙の仕上げ、除菌液・消毒液の製造 ③7億5,900万円
【高砂紙業】①兵庫県高砂市 ②紙の断裁および選別包装 ③9億1,200万円
【KJ特殊紙】①静岡県富士市 ②化学紙の製造、加工および販売 ③85億5,000万円
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/27号」より