日本製紙連合会は、2月のパルプ・パルプ材速報と1月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（2月）
　製紙パルプ生産量は△3.0％の59.4万tで5ヵ月連続の減少となった。このうちBKPは△3.1％の47.3万tで6ヵ月連続の減少、UKPは△1.7％の8.6万tで2ヵ月ぶりの減少。
　製紙パルプ販売は＋8.7％の9.9万tで30ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋17.2％の7.9万tで29ヵ月連続の増加。UKPは△15.8％の1.8万tで5ヵ月連続の減少。
　在庫は14.8万tとなり、前月比は＋3.0％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は＋12.0％で8ヵ月連続の増加。このうちBKPは9.9万t、前月比は＋3.1％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は＋3.5％で8ヵ月連続の増加。UKPは4.2万t、前月比は＋3.3％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は＋43.5％で6ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報（2月）
　パルプ材消費は、パルプの対前年生産減を受けて△2.5％の113.9万tとなり、5ヵ月連続の減少。うち、針葉樹は＋0.2％の37.0万tで2ヵ月連続の増加、広葉樹は△3.7％の76.9万tで6ヵ月連続の減少。
　集荷は△0.9％の108.0万tで3ヵ月ぶりの減少となった。このうち、国産は針葉樹が＋4.1％の23.2万tと比較的高い伸びだったため、全体でも＋1.1％の30.0万tとなり、6ヵ月ぶりに増加した。広葉樹は△8.1％の6.8万tだった。一方輸入は、針葉樹は＋17.8％の12.1万tと増加したものの、広葉樹が△4.5％の65.9万tとなり、これが響いて全体でも△1.6％の77.9万tと3ヵ月ぶりの減少となった。
　在庫は110.4万t、前月比は△5.6％と2ヵ月連続で前月を下回り、前年同月比も△1.6％で32ヵ月連続の減少。維持月数は、0.9ヵ月と前月より低下し、低い水準となっている。
■古紙需給（1月）
　古紙入荷は、△4.9％の122.0万tで3ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙が△4.1％の72.6万tで2ヵ月連続の減少、新聞古紙が△1.8％の18.7万tで18ヵ月連続の減少、雑誌古紙は△12.8％の15.8万t、上級古紙は△3.1％の11.7万tだった。
　消費は△5.9％の121.2万tで3ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙が△3.1％の72.9万t、新聞古紙が△10.8％の17.8万t、雑誌古紙が△15.2％の14.8万t、上級古紙が△1.0％の12.4万t。
　在庫は58.4万tで前月比＋1.3％、前年同月比＋3.6％となった。輸出は＋7.6％の15.0万tで28ヵ月ぶりの増加。ベトナム、台湾、タイ、韓国、インドネシアが主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future4/17号」より