日本製紙連合会が集計した10月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比＋4.1％の179.1万tで、3ヵ月ぶりのプラスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は＋3.8％の81.9万t、板紙は＋4.3％の97.2万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が＋2.7％の55.2万tで33ヵ月ぶりのプラス、パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）が＋4.4％の107.5万tで3ヵ月ぶりのプラスとなった。主要品種でマイナスとなったのは新聞用紙と情報用紙だけだった。
　紙・板紙のメーカー輸出は△1.3％の14.2万tで7ヵ月ぶりのマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が東南アジア、南アジア向けで増加して＋13.4％の5.2万tとなり、7ヵ月連続のプラス。パッケージング用紙は段ボール原紙が東アジア向けで減少して△8.1％の9.0万tとなり、7ヵ月ぶりのマイナス。
　紙・板紙の在庫は前月比△3.4万tの189.2万tで3ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙と印刷用紙が減少して同△2.7万tの75.3万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は段ボール原紙と白板紙が減少して同△1.0万tの103.9万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同＋0.3万tの10.1万tで2ヵ月連続の増加となった。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△0.3％の13.5万tで41ヵ月連続のマイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は＋3.7％の41.7万tで26ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は＋13.4％の5.2万tで7ヵ月連続のプラス。
＊包装用紙…国内出荷は＋5.0％の5.4万tで2ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は＋5.4％の1.4万tで7ヵ月連続のプラス。
＊段ボール原紙…国内出荷は＋4.3％の78.6万tで3ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は△12.5％の6.4万tで7ヵ月ぶりのマイナス。
＊白板紙…国内出荷は、＋3.4％の12.3万tで4ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は＋20.3％の0.4万tで6ヵ月連続のプラス。
＊衛生用紙…国内出荷は、＋6.8％の16.4万tで、2ヵ月ぶりのプラス。

＝王子グループ＝
「Pentawards 2024」で飲料部門の銅賞を受賞

　パッケージデザインの世界的コンペティション「Pentawards 2024」で、王子グループが制作した「青森アップル100」のデザインが、飲料部門で銅賞を受賞した。
　18回目を迎える今回のPentawardsは、62ヵ国から2,000を超えるエントリーがあり、436点が入賞した。王子グループは今回が初めての受賞となる。「青森アップル100」は、りんご畑をイメージした外装段ボールから、りんごの実を摘むようにジュースを取り出すデザインが特徴的で、フレッシュ感を訴求しインパクトのあるパッケージとなっている（青森りんご商業共同組合連合会／東北森紙業／王子産業資材マネジメント）。