日本製紙連合会が集計した6月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△6.3%の158.3万tで、22ヵ月連続のマイナスとなった(以下、%表記は前年同月比)。
国内出荷のうち、紙は△7.6%の72.3万t、板紙は△5.2%の86.1万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△9.7%の49.2万tで29ヵ月連続のマイナスとなり、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が△4.8%の95.2万tで2ヵ月ぶりのマイナス。この結果、主要品種はすべてマイナスとなった。
対照的に、紙・板紙のメーカー輸出は+15.6%の14.4万tで3ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が南アジア、東南アジア向けで増加して+41.2%の5.3万t、パッケージング用紙は包装用紙、段ボール原紙、白板紙ともに東南アジア向けが増加して+4.6%の9.1万tとなり、いずれも3ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△4.8万tの186.2万tで2ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が減少して同△8.6万tの71.1万tとなり、2ヵ月ぶりの減少。
パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同+2.8万tの105.0万tとなり、2ヵ月連続の増加。衛生用紙は同+1.0万tの10.1万tで、2ヵ月連続の増加。
〔主要品種の国内出荷動向〕
*新聞用紙…△11.8%の12.1万tで、37ヵ月連続マイナス。
*印刷・情報用紙…△9.0%の37.0万tで22ヵ月連続マイナス。メーカー輸出は+41.2%の5.3万tで3ヵ月連続のプラス。
*包装用紙…△3.2%の4.8万tで19ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+27.5%の1.1万tで3ヵ月連続のプラス。
*段ボール原紙…△5.9%の70.0万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は+0.6%の6.7万tで3ヵ月連続のプラス。
*白板紙…国内出荷は△2.2%の10.7万tで3ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は+18.3%の0.3万tで、2ヵ月連続のプラス。
*衛生用紙…国内出荷は△4.3%の14.0万tで5ヵ月ぶりのマイナス。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/19号」より