日本製紙連合会が集計した6月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△1.1%の156.9万tで、5ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△4.0%の69.6万t、板紙は+1.3%の87.3万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△6.9%の45.7万tで8ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は+1.4%の96.6万tで5ヵ月ぶりのプラス。主要品種では衛生用紙、段ボール原紙、白板紙がプラスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は△13.6%の12.4万tで3ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東南アジア向けが減少して△25.3%の3.9万tとなり、3ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は包装用紙、段ボール原紙、白板紙が東南アジア、東アジア向けで減少して△6.8%の8.5万tとなり、3ヵ月連続のマイナス。
紙・板紙の在庫は前月比△8.3万tの196.1万tで2ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が減少して同△8.8万tの73.0万tとなり、4ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は、段ボール原紙は増加も包装用紙、その他が減少して同△0.1万tの113.2万tとなり、2ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同+0.6万tの9.9万tで2ヵ月連続の増加。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△8.4%の11.1万tで49ヵ月連続マイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△6.4%の34.6万tで8ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△25.3%の3.9万tで3ヵ月連続のマイナス。
*包装用紙…国内出荷は△2.2%の4.7万tで4ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△28.2%の0.8万tで5ヵ月連続のマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は+1.4%の71.1万tで5ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は△3.2%の6.5万tで5ヵ月連続のマイナス。
*白板紙…国内出荷は+0.5%の10.7万tで4ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は△11.8%の0.3万tで5ヵ月連続のマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は+2.3%の14.6万tで、2ヵ月ぶりのプラス。







