大王製紙は先頃、東京家政大学健康科学部リハビリテーション学科／清水順市教授との共同研究により、同社の大人用紙おむつ『アテント 超うすパンツ 下着爽快』が、「歩きやすさ」や「ずれにくさ」の点で普段の下着に近い使用感で歩行できることを実証した。
　大王製紙と清水教授は、30代から60代の男性4名、女性4名の計8名を被験者に歩行解析を実施。紙パンツのサンプルに温水を含ませて排尿を再現した状態で（0cc、100cc、200ccの3パターン）、ウォーキング・ランニング用トレッドミル上を一定速度で歩いてもらい、股上深さ・外装素材の違いによる影響を分析した。
　検証内容は、○6軸力覚センサを活用して着圧や体にかかる力を計測し、サンプルと骨盤との関係性を確認、○サンプルの吸収体のずれ下がりを実測、○サンプルの歩行時の主観評価の3項目。紙パンツのサンプルは、①『アテント 超うすパンツ 下着爽快』の外装体仕様、②①をベースに股上を深くした外装体仕様、③①をベースに股上を深く、部分伸縮素材に変更した外装体仕様の3つを使った。
　検証の結果、まず①と②は、③よりも骨盤位置のフィット性が高いことが分かった。ずれ下がり実測では、①②③ともに吸収量が増えるにつれてずれ下がりやすくなるが、股上が浅い①は、ほかの2つに比べてずれ下がりにくかった。また主観評価でも、①が「足の出しやすさ」「フィット感」「歩きやすさ」の項目で、最も普段の下着に近い使用感と評価された。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future9/25号」より