大王製紙の木材チップ専用船でエコシップの「VANGUARDIA(ヴァンガルディア)」が、このほど、長崎県西海市の大島造船所より就航した。運航は商船三井。これにより、大王製紙の木材チップ船は現在運用中9船のうち6船がエコシップとなった。
新造船は、従来(旧型式)に比べて燃費を約20%低減でき、原料輸送時のCO2排出量を年間約24,000t削減できる見込み。また、バラスト水処理装置(バラスト水規制管理条約対応)と、SOxスクラバー(船舶燃料の硫黄分濃度規制対応)も搭載している。全長約210m、全幅約37mで、船倉容積は約430万ft3、貨載重量は約59,800MT。
船名は、スペイン語(チリの公用語)で“先頭に立って進む人”、“先駆者”を意味し、構造転換の時期を迎えた製紙業界で先を見てしっかり前進していくという思いを込めて命名した。大王グループが59,000haの植林地を保有するチリからの航路を中心に航海する予定。
JPX日経インデックス400の構成銘柄に選定
大王製紙は、日本取引所グループ/東京証券取引所と日本経済新聞社が共同で算出する「JPX日経インデックス400」の構成銘柄に選定された。同インデックスは、資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/13号」より