ブラジルの印刷筆記用紙メーカーは今年値上げに成功した後も懸命に価格水準の維持を図ってきた、と業界関係者は語っている。価格調整の動きは2月まず上質紙の価格から始まり、その後4月5月にかけてコート紙価格へ影響を与える形で進行。ただし、依然として国内需要の低迷は引き続いていたものの、値上げに成功したその大きな要因は、輸入関税をすり抜けて流入する輸入紙への査察強化にあった。現在でも国内需要の冷え込みが回復したとは言えない状況にあるが、事実これまで無税或いは低税率で不法に市場に出回った商品を販売していた業者が、今は合法的な商売を選択、当初のブラック・マーケットから正常な市場に変貌しつつある、と関係者は強調している。
6月17日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ