北米の新聞用紙メーカーの中でその生産能力が第2位であるKruger社が、カナダのケベック州同社Brompton工場の新聞用紙ライン1号機を11月14日で永久停止することとした。これによって同社の新聞用紙生産能力の10%にあたる年産10万トンを削減する。北米の同業メーカー、特に米国東部のメーカー各社はこの減産を好感を持って受け止めている。Kruger社は市況低迷、とりわけ新聞用紙市場での継続的な需要落ち込みを今回の措置の主因に挙げ、この決断が同工場の採算性向上と競争力改善へ貢献するものとなろうと言及している。2014年の北米メーカーの減産措置は前出の10万トンに加え、Great Northern社の15万トンから始まり、合計で61万トンに達した。この数字は2010年~2013年に北米で削減された新聞用紙生産能力の合計170万トンと比較しても最大の年間減産量となった。
9月26日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ