日本印刷連合会の通常総会が6月9日に都内のホテルで開催され、新会長に印刷工業会会長で大日本印刷副社長の猿渡智氏(写真)が就任した。また副会長には金羊社社長の浅野健氏、専務理事には池田雅寛氏がそれぞれ昇任。さらに新たに常務理事に草野司朗氏が就任、堀口宗男氏は昇任した。
このほか新任または昇任の常任理事、理事、監事は次の通り。
<常任理事>▽稲木歳明(共同印刷社長)▽山科統(トーイン会長)▽井戸隆(印刷工業会専務理事)▽島村博之(六三印刷会長)▽櫻井醜(トッパンフォームズ社長)
<理事>▽沖津仁彦(図書印刷社長)▽藤原義明(日立インターメディックス社長)▽長代厚生(廣済堂社長)▽花崎博己(大東印刷工芸社長)▽清水順市(野崎工業社長)▽永田忠史郎(永田紙工会長)
<監事>森永伸博(伸正社代表取締役)
猿渡新会長は記者会見で「印刷産業の出荷額は97年以降下降線をたどり、08年は7兆円規模となった。09年は持ち直したと言うが、依然として会員数が減る状況だ。傘下の10団体が連携して、魅力あふれる団体を目指したい。現在、デジタル産業の懇談会に参加している。電子書籍の台頭もあるが、書物の良さが再認識され共存共栄の関係を築いている。日印産連もこの間、デジタル化やネットワーク化に取り組んできた。環境問題については、引き続き積極的に対応していく。さまざまな課題に英知を結集して取り組み、印刷産業界としての新たなビジョンを示していきたい」と抱負を述べた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 6/28号」より