著者は昭和パックスの現役営業マン
第8回朝日時代小説大賞(主催・㈱朝日新聞出版、協賛・テレビ朝日)は、203編の応募作のうち予備選考を経た最終候補作4編の中から、木村忠啓(きむら・ちゅうけい)氏(写真)の「堀に吹く風」に決定した。それが改題され㈱朝日新聞出版より昨年12月30日に発行されたのが『慶応三年の水練侍』である。「『朝日時代小説大賞』は、従来の枠にとらわれない時代小説の書き手を発掘する賞として位置づけ、プロ・アマを問わず、幅広い人材発掘を目指している。進取の気性に富んだ意欲的な作品で挑戦してください」と主催・協賛サイドは同賞の趣旨を説明する。 受賞作品には〝競争相手に勝つには、まず自分自身に勝つ〟〝稽古も雑用も手を抜けば、後に悔いを残すことになる〟という一節がある。これは著者のライフスタイルでもあろう。
株式会社包装産業新聞「旬刊包装産業」4月5日号より