日本印刷産業機械工業会(宮腰巌会長)は去る5月26日、東京都内で創立80周年記念の式典と祝賀会を執り行った。祝賀会には会員企業のほか、多数の取引先企業や関連団体の代表、関係官庁の代表、研究者らが出席。公務の合間を縫って世耕弘成経済産業大臣も駆けつけて祝辞を述べた。
同工業会は1937年12月、東京都印刷製本機械製造工業組合として発足。その後63年に全国組織となり、75年に通産大臣(当時)の認可団体となった。89年には現在の「日本印刷産業機械工業会」へと改称、11年に一般社団法人となった。今年1月現在の会員数は114社。この間、1979年から始まったIGASは世界4大印刷機材展の一つに成長。また印刷基準の標準化事業として09年に開始したJapan Color認証制度の認証取得企業は、現在200社近くに上る。
記念式典では、来賓として経産省製造産業局産業機械課の片岡隆一課長と日本印刷産業連合会の山田雅義会長が祝辞を述べ、同工業会の発展に貢献のあった5名に片岡課長から経済産業省製造産業局長表彰状が贈られた。
祝賀会では宮腰会長の開会挨拶に続いて登壇した世耕大臣(写真左)が、28年間にわたって同工業会の役員を務めた飯島肇・飯島製作所代取社長(同工業会副会長、写真右)の功労を称え、経済大臣表彰状を贈った。この後、臼田真人・全日本印刷工業組合連合会の発声で乾杯、自由歓談に移行した。来賓の衆議院議員・田中和徳氏(自民党国際局長)、同・山際大志郎氏(自民党副幹事長)もそれぞれ祝辞を述べて会場を盛り上げ、最後は森澤彰彦同工業会副会長の中締めで祝宴を終えた。
経済産業省製造産業局長表彰状の受賞者は次の5名(敬称略)。
▽工業会副会長・堀英二郎〈ホリゾン・インターナショナル代取社長〉▽同・森澤彰彦〈モリサワ代取社長〉▽工業会理事・恩田博〈恩田製作所代取社長〉▽工業会監事・福島治雄〈東邦精機代取社長〉▽工業会元常任理事・工藤英知〈工藤鉄工所代取社長〉。
このほか宮腰会長からは、経営功労者の14名と業績貢献功労者の28名に会長表彰状が贈られた。
なお同工業会は記念式典に先立ち、2017年度の定時総会を開催。第1~3号の全議案を可決・承認した。今回は代表者変更による新理事として広川勝士氏(リョービMHIグラフィックテクノロジー)が選任された。広川氏の任期は1年間。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/19号」より