(公社)日本通信販売協会(=JADMA、阿部嘉文会長)は先頃、2016年度の通信販売市場売上高調査を実施。去る8月28日付で速報値をまとめた。それによると16年度の売上高は6兆9,400億円で前年比+6.6%、金額ベースでは4,300億円の増加と依然拡大傾向が続いている。
JADMAが毎年行っているこの調査は、JADMA会員企業460社(調査時点)の集計に、有力非会員企業285社の売上高(推計)を加えて算出したもの。今年は6月23日~8月4日に調査を実施した。
この調査によれば、通販市場売上高は1998年度にマイナス成長を記録したが、翌年から18年連続で増加している。直近10年の平均成長率は+6.6%。特に近年の伸びは、アパレルやオフィス用品などをパソコンやスマホで注文するネット通販のシェアが高まっていることによる。また商品(モノ)だけでなく、印刷などサービス(コト)の通販も着実に増えている。
JADMAでは今年11月、詳細な分析に基づく「第35回 通信販売企業実態調査報告書」を刊行する。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/25号」より