日本製紙は、液体用紙容器を生産する100%子会社、日本製紙リキッドパッケージプロダクトの江川事業所で、最新鋭のフレキソ印刷コンバーターを導入し、10月8日から稼働を開始した。
同設備の導入は、日本製紙が推進する生活関連事業強化戦略の一環で、高精細印刷設備を複数台稼働することにより、生活に密着した液体用紙製パッケージの国内供給体制を強化し、『NSATOM』(エヌエスアトム)や『SPOPS』(スポップス)などの新型容器の生産に力を入れていく。液体用紙製パッケージは、プラスチック容器に代わる環境対応型容器として、国内外でニーズが高まっている。
新設備の特徴は次の通り。
①高い環境性能…水性インキを使用してインキ由来の炭素排出を約70%抑制すると同時に、VOC(揮発性有機化合物)を大幅に低減。
②高い印刷再現性…旧来型フレキソのベタ印刷と異なり、高精細の網点によるカラー印刷再現が可能。また、Center Impression(CI)方式の採用により見当性に優れる。
③高い柔軟性…無菌包装のNS-FUJI用包材、冷蔵流通用のNP-PAKの印刷に対応し、かつ複数品種を同時に印刷できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/1号」より