日本製紙連合会が集計した2022年12月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.8％の185.0万tで、4ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は△5.5％の89.4万t、板紙は△2.1％の95.6万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△6.4％の62.8万tで11ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）が△2.5％の105.6万tで3ヵ月連続のマイナス。主要品種は白板紙を除きマイナス。
　紙・板紙のメーカー輸出は△32.9％の10.1万tで、3ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東アジア、東南アジア向けが減少して△18.4％の3.6万tとなり、6ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが減少して△39.0％の6.5万tとなり、3ヵ月連続のマイナス。
　紙・板紙の在庫は前月比△3.7万tの189.3万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は印刷用紙が減少して同△0.1万tの79.3万tとなり、3ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△2.0万tの102.5万tとなり、2ヵ月連続の減少。衛生用紙は△1.6万tの7.5万tで2ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△7.1％の16.4万tで19ヵ月連続のマイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は△6.2％の46.4万tで4ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△18.4％の3.6万tで6ヵ月連続のマイナス。
＊包装用紙…国内出荷は△7.1％の5.2万tで21ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△26.1％の1.0万tで2ヵ月ぶりのマイナス。
＊段ボール原紙…国内出荷は△2.6％の78.2万tで3ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△40.9％の4.4万tで3ヵ月連続のマイナス。
＊白板紙…国内出荷は＋1.6％の11.1万tで8ヵ月連続のプラス。
＊衛生用紙…国内出荷は△1.7％の16.5万tで14ヵ月ぶりのマイナス。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/13号」より