日本製紙連合会は、8月のパルプ・パルプ材速報と7月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（8月）
　製紙パルプ生産量は△7.6％の62.2万tで4ヵ月連続の減少となった。このうちBKPは△5.7％の51.5万tで4ヵ月連続の減少、UKPは△11.8％の7.5万tで7ヵ月連続の減少。
　製紙パルプ販売は△2.9％の10.1万tで2ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは△6.4％の7.8万tで3ヵ月ぶりの減少。UKPは＋8.8％の2.1万tで2ヵ月連続の増加。
　在庫は16.6万t、前月比は＋7.5％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は＋14.9％で14ヵ月連続の増加。このうちBKPは12.9万t、前月比は＋14.2％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は＋16.8％で14ヵ月連続増。UKPは3.1万t、前月比は△14.0％で2ヵ月ぶりの減少、前年同月比は＋7.3％で12ヵ月連続増。
■パルプ材速報（8月）
　パルプ材消費は、パルプ生産の前年割れを受けて△6.8％の120.8万t。4ヵ月連続で前年を下回った。うち、針葉樹は△8.2％の37.4万tで6ヵ月連続減、広葉樹も△6.1％の83.5万tで4ヵ月連続減。
　集荷は＋1.5％の114.9万tと、3ヵ月ぶりの増加となった。うち、輸入は＋6.5％の86.0万tで3ヵ月ぶりの増加。内訳は針葉樹が＋20.7％の13.4万t、広葉樹が＋4.2％の72.6万t。一方、国産は△10.8％の28.9万tで5ヵ月連続減。内訳は、針葉樹が△11.4％の22.1万t、広葉樹は△8.5％の6.8万t。
　在庫は139.9万t、前月比は△4.3％で2ヵ月連続の減少、前年同月比＋8.3％で6ヵ月連続の増加。維持月数は前月から0.1ポイント低下し、1.3ヵ月。
■古紙需給（7月）
　古紙入荷は、△8.2％の121.4万tで9ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△9.0％（74.2万t）で8ヵ月連続の減少、新聞古紙が△8.4％（16.0万t）で24ヵ月連続の減少、そのほか雑誌古紙7.9％（16.0万t）、上級古紙△5.8％（11.6万t）と、主要全品種で減少。
　消費も△10.2％の123.9万tで9ヵ月連続の減少となった。品種別では、段ボール古紙△10.3％（75.6万t）、雑誌古紙△9.0％（16.4万t）、新聞古紙△14.3％（16.1万t）、上級古紙△5.3％（12.2万t）となり、全品種が減少。
　在庫は59.2万tで前月比△4.1％、前年同月比＋26.3％だった。輸出は＋20.8％の20.6万tで7ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾、韓国、インドネシアが主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/23号」より