王子ネピアは、同社初となるスキンケアライン『ネピア 鼻セレブ SKINLISM(スキンリズム)』を立ち上げ、国産カンゾウエキスを配合した洗顔ソープ2種をネピア公式オンラインショップ(https://shop.e-nepia.com/)で発売した。
保湿ティシュの人気ブランド『ネピア 鼻セレブティシュ』は、肌への“やさしさ”の理念のもと23年3月に洗顔用ペーパータオル『鼻セレブ洗顔専用』を発売。時を同じくして、王子薬用植物研究所がカンゾウの大規模栽培に成功し、鼻セレブと国産のカンゾウを融合したスキンケア商品の開発が始まった。まず、スキンケアの基本である洗顔料の開発を開始し、形状は、成分を安定的に配合できて、チューブやポンプタイプよりプラスチック使用量を減らせる固形石鹸とした。ちなみにカンゾウは多くの漢方薬に配合されている薬用植物で、「肌荒れを防ぐ」「肌の水分や油分を補い保つ」などの効果があるとされ、化粧品にも利用されているが、そのほとんどは輸入の野生品であり、持続的な安定供給への懸念が指摘されている。
『鼻セレブSKINLISM』のラインアップは『モイストクリアバー』と『モイストクレンジングバー』の2種類の固形石鹸。きめ細かな泡で摩擦なく洗顔できる“とろみ泡”が特徴で、優しい使い心地を実現した。また、どちらも王子薬用植物研究所が北海道で栽培した、希少な国産カンゾウのエキスを配合。『クリアバー』はこのほかにCICA(ツボクサ)エキスを配合し、敏感肌でも気兼ねなく毛穴ケアできる。『クレンジングバー』は炭・クレイ配合で、古い角質やメイクも落としてしっとり保湿する。
王子ネピアは、事業ポートフォリオを見直す中で昨年、国内子ども用紙おむつの生産を終了。そして今回、新規分野として家庭紙とも親和性の高いスキンケアラインを立ち上げた。今後は、「品質の追求のみならず、森林資源の活用や木質成分の開発を通してグループ内で得られた、新たな技術や知見も積極的に取り入れていく」と述べている。