日本製紙連合会が集計した12月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.2％の191.5万t。17ヵ月連続のマイナスとなった（以下、％表記は前年同月比）。うち、紙は△6.2％の96.0万t、板紙は△0.0％の95.5万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△9.4％の68.5万tで49ヵ月連続減。パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）は△0.5％の106.1万tで15ヵ月連続減。主要品種は段ボール原紙と衛生用紙を除き減少した。

　紙・板紙のメーカー輸出は＋24.2％の13.5万tで12ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が東アジア、東南アジア向けで増加し、＋2.5％の3.8万tと9ヵ月ぶりのプラス。パッケージング用紙は＋35.4％の9.6万tで13ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが増加した。

　紙・板紙の在庫は前月比△12.1万tの188.9万tで3ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙が減少し、同△5.2万tの88.6万tで4ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は、段ボール原紙が減少して同△5.1万tの93.0万tとなり、前月の増加から減少に転じた。衛生用紙は同△1.8万tの7.3万tで5ヵ月ぶりの減少。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は△9.2％の18.5万tで38ヵ月連続減。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△9.4％の50.0万tで17ヵ月連続減。非塗工紙、塗工紙、情報用紙ともに減少。メーカー輸出は＋2.5％の3.8万tで9ヵ月ぶりの増加。

＊包装用紙…国内出荷は△13.5％の4.8万tで21ヵ月連続減。未晒、晒ともに減少。メーカー輸出は＋22.4％の1.6万tで4ヵ月連続増。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋1.1％の79.1万tで15ヵ月ぶりの増加。メーカー輸出は＋53.6％の7.1万tで13ヵ月連続の増加。

＊白板紙…国内出荷は△5.8％の10.4万tで17ヵ月連続減。高板、特板、コート白ボールともに減少。

＊衛生用紙…国内出荷は＋7.5％増の16.9万tで2ヵ月連続の増加。トイレットペーパー、ティシュ、タオル用紙いずれも増加した。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/8号」より