古紙再生促進センターの主催による「全国小中学生“紙リサイクル”コンテスト2013」金賞入賞者の表彰式が去る12月14日、東京都内のホテルで開催された。当日は金賞入賞者の小中学生4名に、古紙再生促進センターの岩瀬広徳代表理事から表彰状と記念盾、賞品（図書カード3万円）が贈られた。

　このコンテストは2009年度にスタート。紙リサイクルについての正しい知識や考え方を身につけてもらうことを目的に、紙リサイクルに関する作文とポスターを小学生部門、中学生部門でそれぞれ募集し、厳正な審査を経て表彰する。今回は後援に読売新聞社も初めて加わるなど、年々広がりを見せている。5回目となる2013年は作文/小学生部門に270点、同/中学生部門に630点、ポスター/小学生部門に82点、同/中学生部門に71点と、全国60校から合計1,053点の応募があった。

　審査委員長の木村重則専務理事は審査ポイントについて、◎紙のリサイクルに対する正しい認識を持っているか ◎どういう思いでリサイクルを考えているか ◎実際にどのように地域、学校、家庭でリサイクルに取り組んでいるかなどを挙げた。入賞作品は次の通り（「　」内はタイトル）。

【金賞】☆作文/小学生部門＝群馬県大泉町立北小学校5年・神保佑「リサイクルと資源」☆作文/中学生部門＝熊本県鎮西学園真和中学校2年・宮元菜那「命ある資源」☆ポスター/小学生部門＝青森県八戸市立小中野小学校6年・鹿島拓海「地球のためにリサイクル」☆ポスター/中学生部門＝宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校2年・向井麻莉「資源つなげよう」

　神保君は、子ども会での廃品回収を通じてリサイクルへの関心を持ってから、リサイクルマークの入った資源を大切にしていく決意を作文に表した。宮元さんは家庭で新聞・雑誌・段ボールなど、6種類のリサイクルボックスを置いて再生資源の回収に活かしている。現在95歳になる曾祖母から学んだという、ものを大切にする心を流れるような文章で表現した。

　鹿島君が制作したポスターの段ボールには、フルートまで細かく描かれている点などが評価された。また向井さんのポスターは、新聞や牛乳パックが絵本、トイレットペーパー、ティシュなどに再生されることをさわやかに表現している点が高い評価を集めた。

　そのほか銀賞は4部門合わせて5名が、佳作は4部門合わせて11名が、それぞれ入賞した。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future1/27号」より