前号で報じた日本製紙、大王製紙、三菱製紙に続き、北越紀州製紙、中越パルプ工業、富士フイルムビジネスサプライが、印刷用紙などの値上げを次の通り発表した。
■北越紀州製紙
〔対象品種〕印刷用紙(上質紙・上質コート紙・軽量コート紙・微塗工印刷用紙ほか)、情報用紙(PPC用紙・フォーム用紙・その他情報用紙)
〔値上げ幅〕▽印刷用紙:15円/kg以上▽情報用紙:10%以上
〔実施時期〕4月1日出荷分より 理由は、「あらゆるコスト改善に努めてきたが、円安および原燃料価格の上昇により、再生産可能な収益を確保できない状況にあるため」としている。
■中越パルプ工業
〔対象品種〕印刷用紙、情報用紙
〔値上げ幅〕15円/kg以上
〔実施時期〕4月1日出荷分より 「国内需要が低迷する中、市況軟化で収益環境が非常に厳しい。また、昨年後半より輸入原材料価格・諸資材価格の高騰が続き、さらに収益を圧迫している。グループを挙げてコスト削減しているが、自助努力では収益の確保が困難。安定供給のために製品価格の改定をお願いしたい」と理解を求めた。
■富士フイルムビジネスサプライ
〔対象品種〕富士フイルム感圧紙(=ノーカーボン紙)巻取・平判
〔値上げ幅〕10%以上
〔実施時期〕4月1日出荷分より 理由については、「情報用紙の国内需要が低迷し、また昨年来、各種原材料の価格が上昇基調にある。生産や物流の効率化など徹底したコスト削減に努めているが、原材料価格の上昇分を自助努力だけで克服することは難しく製品価格へ転嫁せざるを得ない」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/20号」より