京都市産業技術研究所（http://tc-kyoto.or.jp）は昨年末、経済産業省から「地域中核企業創出・支援事業」の委託を受け、CNFの社会実装のために常設的なマッチング事業が実施できるよう、「新素材－CNFナショナルプラットフォーム事業」をスタートさせたが、これを受けて1月26日、東京・中央区の野村コンファレンスプラザ日本橋で、シンポジウム「セルロースナノファイバーの社会実装に向けて」を開催する。

　植物由来の新素材として注目されるCNFは、自動車部品や建材のほか、電子デバイス、医療分野など、多岐にわたる用途が期待され、業種を超えた取組みが求められている。こうした状況を踏まえ、新素材－CNFナショナルプラットフォーム事業は、グローバル・ネットワーク協議会（経済産業省事業）と連携し、CNFの社会実装の加速化を目指している。

　シンポジウムの概要は次の通り。

〔日時〕1月26日（金）13:45～17:00（受付13:15）

〔会場〕野村コンファレンスプラザ日本橋 6階大ホール（東京都中央区日本橋室町2－4－3日本橋室町野村ビル6階）

〔講演〕▽CNF材料の拡がりと異分野マッチングへの期待（京都大学生存圏研究所教授・矢野浩之）▽セルロースナノファイバーへの期待と課題～自動車を中心に」（金沢工業大学大学院工学研究科高信頼ものづくり専攻教授・影山裕史）

〔報告〕▽CNFを巡る現況とCNFナショナルプラットフォーム事業の発足（京都市産業技術研究所研究戦略フェロー・北川和男）

〔企業による事業紹介〕▽セルロースナノファイバーの社会実装に向けた事業展開「セルロースナノファイバー『レオクリスタ』の機能と応用展開」（第一工業製薬/事業本部レオクリスタ事業部営業グループ長・林孝幸）▽各種媒体中におけるCNF分散材の製造について（服部商店淀工場/取締役工場長・中山芳和）

〔参加申込〕社名・団体名、連絡先、所属・役職、氏名を記入し、e-mail（events_cnf_npf@tc-kyoto.or.jp）またはFAX（075－326－6200）で申し込む。定員200名。入場無料。

〔問合せ〕電075－326－6100（担当：横田・菅野）

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future１/２９号」より