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紙の業界ニュース

2019/08/09

決  算

=紙パの2019年5月期業績=
 5月決算の岡山製紙と小津産業が、2019年5月期決算(18年6月~19年5月)を次記の通り発表した。以下、単位100万円、( )内は対前年度増減率。
●岡山製紙(非連結)
〔2019年5月期〕
 売上高 10,030 (+10.6%)
 営業益 752 (約21.5倍)
 経常益 804 (約10.3倍)
 当期益 533 (約12.4倍)
〔2020年5月期予想〕
 売上高 10,200 (+1.7%)
 営業益 780 (+3.6%)
 経常益 820 (+1.9%)
 当期益 570 (+6.9%)
 2019年5月期は、コスト低減に総力を結集する一方、需要に見合った生産レベルの維持と適正な製品価格の実現に努めた。また、板紙製品の主原料である古紙価格の高騰や、燃料、物流経費の上昇に対し、板紙製品の価格改定を実施し、その浸透に努めた。セグメント別の状況は次の通り。
○板紙事業…販売量は中芯原紙が微増、紙管原紙は微減で全体としてはほぼ横ばいだったが、製品価格改定が浸透したため売上高は前年度比+10.6%、セグメント利益は同+948.9%。
○美粧段ボール事業…主力の通信機器関連品が好調で売上高は前年度比+10.8%となったが、セグメント損益は原料価格の高騰などにより損失計上。ただし前年度の△3,700万円から改善して△1,600万円となった。
●小津産業(連結)
〔2019年5月期〕
 売上高 41,081 (+1.6%)
 営業益 587 (△25.6%)
 経常益 656 (△21.7%)
 当期益 430 (△29.6%)
〔2020年5月期予想〕
 売上高 42,300 (+3.0%)
 営業益 440 (△25.1%)
 経常益 490 (△25.4%)
 当期益 300 (△30.3%)
○不織布事業…エレクトロニクス分野は、スマホ用途の電子部品・デバイス産業向けが低調だったが、自動車関連用途が好調で、売上高、利益ともにほぼ横ばい。メディカル分野は、売上高は微増だったが、利益面は透析向けの販売減によりほぼ横ばい。コスメティック分野は東アジア市場向けと国内化粧品メーカー向けの販売が増加し売上高はプラス、利益はほぼ横ばい。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司は売上高が減少したが、利益は増加、ディプロは売上高、利益ともに微減、日本プラントシーダーは売上高がほぼ横ばいで、利益面は微増。これらの結果、事業全体の売上高は前年度比+0.6%、セグメント利益は同△12.5%。
○家庭紙・日用雑貨事業…販売増加により売上高は前年度比+2.2%となったが、物流費の高騰などによりセグメント損益は、前年度の△2,200万円から赤字が膨らみ△7,700万円となった。
○その他の事業…売上高は前年度比+7.0%、セグメント利益は同△48.0%。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/19号」より
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