日本製紙連合会は、3月のパルプ、パルプ材速報と2月の古紙需給統計を次記の通り発表した。
■パルプ速報(3月)
製紙パルプ生産量は前年同月比+2.6%の80.0万tとなり、7ヵ月ぶりに前年同月を上回った。品種別では、BKPが+2.2%の65.3万tで5ヵ月ぶりの増加、UKPも+2.2%の9.4万tとなり7ヵ月ぶりの増加。在庫は、BKPが△6.9%の10.9万tで5ヵ月連続の前年同月比減、UKPは+78.6%の2.8万tで5ヵ月連続増。販売は、BKPは輸出と国内販売がともに増加したこともあり、+13.0%の7.1万tで3ヵ月連続のプラス。UKPは輸出の前年割れが響き、△14.1%の2.6万tで11ヵ月連続のマイナス。
■パルプ材速報(3月)
3月のパルプ材消費は、前年同月比+3.0%の150.2万t。パルプ生産が前年同月比プラスとなったことを受け、11ヵ月ぶりの増加。うち針葉樹は+3.3%の44.1万tで9ヵ月ぶりの増加、広葉樹は+2.8%の106.1万tで前月の減少から増加に転じた。
集荷は3ヵ月ぶりの減少となり、△10.6%の148.0万t。このうち、国産は△3.0%の39.8万tで3ヵ月ぶりの減少。国産の内訳は、針葉樹が△2.7%の29.5万t、広葉樹が△3.9%の10.2万tで、ともに3ヵ月ぶりの減少となったものの、広葉樹は9ヵ月ぶりの10万t台。輸入は△13.2%の108.2万tで、3ヵ月ぶりの減少。輸入の内訳は、針葉樹が△23.7%の15.8万tで4ヵ月ぶりの減少、広葉樹は△11.0%の92.4万tで3ヵ月ぶりの減少。針葉樹、広葉樹ともに前年3月の輸入が高水準だった反動などにより大幅減となった。
在庫は、前月より2.6万t減って160.2万tと、2ヵ月連続の減少。前年同月比は+4.9%だった。維持月数は前月から横ばいの1.2ヵ月。
■古紙需給(2月)
2月の古紙入荷は前年同月比△0.2%の131.4万tで前月の増加から減少に転じた。うち新聞古紙は14ヵ月連続のマイナス(△5.9%、25.1万t)、段ボール古紙は2ヵ月連続のプラス(+1.6%、70.4万t)。
消費は横ばいで±0.0%(△255t)の132.2万t。在庫は69.2万tで前月比は△0.7万t、前年同月比は△11.9万t。輸出は、前年が低水準だったこともあり、前年同月比+3.5%の24.0万tとなり、前月のマイナスからプラスに転じた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/27号」より