大王製紙100％子会社の大王パッケージは、10月4日付で段ボールケースメーカーの芳川紙業（兵庫県川西市）の全株式を取得し子会社化した。

　大王パッケージは、国内に13工場を配置し広域ユーザーの利便性を高めると同時に、地場の顧客へのきめ細かい製品供給のため昨年、寄居印刷紙器（埼玉県）と上村紙工（福岡県）をグループに加えた。

　芳川紙業は、兵庫県内に2工場を持ち、関西地区の顧客に短納期で納品するノウハウを持つ。段ボールケースを製造する本社工場は大阪市街地近郊に位置し、大王パッケージとの協業によりエリア拡大、設備の有効活用、配送の効率化が見込める。また、紙管製品の加工を行う福崎工場は大王パッケージ関西工場の近郊にあり、両工場のネットワークを活用できる。

　大王は、芳川紙業の強みである、包装資材をワンストップで受注･納品できるノウハウを活用し、関西地区での大王グループ段ボール事業の強化･拡大を図る。

【芳川紙業】▽本社：兵庫県川西市▽代表者：中田邦彦代取社長▽設立：1971年▽資本金：1,000万円▽株主：大王パッケージ100％▽事業内容：段ボール製品の製造販売および各種包装資材の販売▽売上高：8億3,200万円（2021年3月期）▽従業員：30名

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/25号」より