日本製紙連合会は、9月のパルプ・パルプ材速報と8月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（9月）
　製紙パルプ生産量は△8.0％の61.5万tで5ヵ月連続の減少となった。このうちBKPは△4.5％の51.0万tで5ヵ月連続の減少、UKPは△18.1％の7.5万tで8ヵ月連続の減少。
　製紙パルプ販売は＋9.1％の11.0万tで2ヵ月ぶりの増加。このうちBKPは＋9.7％の8.7万tで2ヵ月ぶりの増加。UKPは＋5.7％の2.1万tで3ヵ月連続の増加。
　在庫は17.3万t、前月比は＋3.9％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は＋14.9％で15ヵ月連続の増加。このうちBKPは13.9万t、前月比は＋7.4％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は＋21.9％で15ヵ月連続増。UKPは2.9万t、前月比は△5.2％で2ヵ月連続の減少、前年同月比は△4.4％で13ヵ月ぶりの減少。
■パルプ材速報（9月）
　パルプ材消費は、パルプ生産の前年割れを受けて△6.8％の118.8万t、5ヵ月連続の減少となった。うち、針葉樹は△10.3％の35.4万tで7ヵ月連続減、広葉樹も△5.2％の83.5万tで5ヵ月連続減。
　集荷は△6.3％の113.6万tと、2ヵ月ぶりの減少となった。うち、輸入は△7.0％の82.6万tで2ヵ月ぶりの減少。内訳は針葉樹が＋8.1％の12.7万t、広葉樹が△9.3％の69.8万t。国産は△4.2％の31.0万tで6ヵ月連続の減少。内訳は、針葉樹が△5.7％の23.8万tで6月連続減、広葉樹は＋1.3％の7.2万t。
　在庫は134.2万t、前月比は△4.0％で3ヵ月連続減、前年同月比は＋11.2％で7ヵ月連続増。維持月数は前月から0.2ポイント低下し、1.1ヵ月。
■古紙需給（8月）
　古紙入荷は、△10.9％の118.8万tで10ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△13.1％（71.9万t）で9ヵ月連続の減少、新聞古紙が△12.3％（15.8万t）で25ヵ月連続の減少、そのほか雑誌古紙△8.5％（15.6万t）、上級古紙＋2.5％（12.3万t）と、上級古紙のみプラスだった。
　消費は△10.8％の115.9万tで10ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙△12.2％（68.0万t）、新聞古紙△13.7％（16.6万t）、雑誌古紙△9.5％（15.4万t）、上級古紙△0.7％（12.5万t）となり、全品種が減少。
　在庫は62.1万tで前月比＋5.0％、前年同月比＋23.7％だった。輸出は＋29.9％の17.8万tで8ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾、韓国が主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/13号」より