日本製紙とDOWAホールディングス子会社のDOWAエコシステムは、2023年から運用しているラウンド輸送の強化を目指し、新たな専用コンテナを共同で製作した。試験運行を経て6月から本格使用を開始した。
日本製紙とDOWAエコシステムは、リサイクル原料を輸送するDOWAの私有コンテナの空荷区間に、日本製紙が生産した段ボール原紙を載せるラウンド輸送を、首都圏⇔秋田間で運用してきたが、今回、新たに20ftコンテナ7基を共同で製作し、輸送能力を従来の約3倍に強化した。新コンテナは、日本で初めて荷主同士の会社ロゴを併記し、貨物の運搬区間も掲示した、ラウンド輸送専用のコンテナ(写真)。
両社のラウンド輸送は、2024年8月に国交省による物流総合効率化法の認定を取得し、「動脈物流」(生産者から消費者へ)と「静脈物流」(消費者から生産者へ)を組み合わせた画期的な鉄道往復輸送として、先進的なモーダルシフトと評価されている。今回の専用コンテナの共同製作も、先進的なモーダルシフトの取組みとして、同省のモーダルシフト加速化緊急対策事業の補助金を受けた。







