1枚から紙を買えるネット通販 紙販売のPapermall(ペーパーモール)

  • 新規会員登録
  • ログイン
  • マイページ
  • カートを見る
商品検索

紙の業界ニュース

2019/10/30

=国際紙パルプ商事=「山岳トンネル防水シート自動展張システム」を開発

 国際紙パルプ商事(=KPP)は、大林組、㈱東宏(札幌市)と3社共同で、山岳トンネルの防水シート張付け作業を効率化する「壁面形状追随型長尺防水シート自動展張システム」を開発した。
 人口減少などに伴って、建設業界では山岳トンネル技術者や熟練作業員などの技能労働者が不足すると言われており、このため生産性を向上させる自動化技術の開発と普及が求められている。
 山岳トンネル工事では、トンネル完成後の周辺地下水の排水や覆工面への漏水防止、覆工と地山の縁切り(アイソレーション効果)によるひび割れ抑制などのため、覆工打設前の吹付けコンクリート面(以下、壁面)に防水シートを張り付ける。
 従来の防水シート張付け作業では、作業台車最上段から壁面に沿わせて下に垂らしたロール状の防水シート(汎用品で幅約2.2m)を、1枚ずつ人力で壁面に広げながら押し付けて釘打ち機で固定し、トンネルの全周にわたり隣り合う防水シートと溶着していた。溶着は、十分な止水性と均一な接合強度が求められる重要な作業だが、例えばトンネル奥行き方向10m程度の施工で5回の全周溶着が必要になり、多くの労力がかかっていた。また、防水シートを壁面の凹凸に対して余裕のない状態で固定すると、覆工コンクリート打設時に突っ張った状態になり、天端部での空隙の発生や防水シートの破損が懸念されるため、凹凸に追随できる適度な余裕を形成して固定する高度な熟練技能が必要だった。
 今回開発したシステムは、幅10.5mの長尺シートの採用に加えて、防水シート展張時に必要とされる適度な余裕を特殊な装置で確保する。これにより、防水シート張付け作業の迅速化・省人化と同時に、施工品質も確保できる。KPPが製作を担当した長尺防水シートに、大林組・東宏と共同で改良を加えたことで、新たな防水シート自動展張装置の仕組みが可能になった。模擬トンネル(延長約20m、断面積約70㎡)に同システムを適用したところ、作業性と要求品質が確保されていることを確認した。
 今後、同システムは大林組が施工する山岳トンネル工事に本格導入され、KPPは大林組が進めるインフラ整備に向けた取組みを積極的にサポートしていく。紙商社としてのリソースを活かし、業界の枠を越えた新たな価値創出を目指す。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/28号」より
おすすめ

「紙」をお探しの際には、ぜひPapermallをご活用ください。

法人の方へ 素材のご相談
紙や機能紙、その他素材でお悩みの方は是非一度ご相談ください!
インクジェットロール
ペーパーモールでは様々な素材のインクジェットロールをご用意しています。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。