美濃和紙の新認定基準とブランドマークを発表
岐阜県、美濃市、美濃和紙ブランド協同組合が立ち上げた「美濃和紙ブランド価値向上研究会」はこのほど、東京など世界5都市(東京・岐阜・ニューヨーク・パリ・ミラノ)で、「ワールドプレミア 美濃和紙ブランド展」を開催。美濃和紙の新ブランド3種類とブランドマークを発表するとともに、美濃和紙の特性や、新開発した美濃和紙製品(プロトタイプ)を紹介した。
美濃和紙の新ブランドは、『本美濃紙』『美濃手すき和紙』『美濃機械すき和紙』の3つ。生産地・生産者・原料・製法・品質・環境・原紙使用に関する厳しい基準をクリアした製品だけがこの3ブランドに認定され、認定された製品は、世界に通用する最高品質の美濃和紙として、新ブランドマークを表示できる。写真は『本美濃紙』とブランドマーク。
また美濃和紙ブランド価値向上研究会は、美濃和紙の魅力や可能性を伝えるため『ブランドブック』を制作、同展で発表した。1300年の伝統を受け継ぐ美濃和紙は、美濃の豊かな自然、長良川、板取川の清流を源として育まれてきた。その魅力は、柔らかみのある繊細な風合いながら、縦揺りに横揺りを加える独自の紙漉きにより、強靭で耐久性があり、薄くムラがないこと。ブランドブックでは、新ブランドの認定基準のほか、美濃和紙ならではの風合いや製法からブランドマークの由来まで、美濃和紙のすべてが紹介されている。ブランドブックはwebサイト(http://www.minowashi-japan.com/)でダウンロードできる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/10号」より