東京・銀座の王子ホールディングス本館で11月1日、「猿払イトウ保全協議会設立10周年記念講演会 in 東京」が開催される。参加無料、事前登録制。

　猿払イトウ保全協議会は、日本最大の淡水魚で環境省レッドリストの絶滅危惧種に指定されている「イトウ」を保全するため、猿払イトウの会、研究者、猿払村、王子製紙（現 王子HD）の協働により設立された。設立に当たっては、当時の王子製紙が猿払社有林（約17,290ha）にイトウ保全のための環境保全林（約2,660ha）を設定、以来、森林内のパトロール、イトウの遡上阻害物の調査・除去、環境教育、研究者の生態調査への協力などの活動が行われている。

　講演会では、北海道猿払村などに比較的多く生息する幻の巨大魚イトウについて、その生態研究の成果や、行政・地域住民・地元企業・研究者らによる保全活動を紹介する。また、11月1日（金）と2日（土）には、猿払村自慢のホタテの各種加工品などを販売する「猿払村物産品販売フェア」を、王子HD本館前で開催する（10:00～16:30）。

＜講演会の概要＞

〔日時〕11月1日（金）14:00～16:00（開場13:30～）

〔会場〕王子HD本館6階会議室（東京都中央区銀座4－7－5）

〔主催〕猿払イトウ保全協議会、猿払村（共催：国立環境研究所、王子HD）

〔参加申込〕猿払イトウ保全協議会webサイトの問合せページ（https://www.sarufutsu-icc.gr.jp/inquiry/index.html）から、問合せ内容に「イトウ講演東京参加」と記入し申し込む。

〔講演内容〕▽「イトウ保全協議会10年間の活動報告」小山内浩一（協議会会長）、岡本昌孝（事務局長）▽「ようやく見えてきたイトウの生態」福島路生（国立環境研究所）▽「見えないけれどそこにいる～環境DNAで生きものを探す～」今藤夏子（国立環境研究所）▽「森づくりからはじめるモノづくり」田中良正（王子HD）

〔問合せ〕猿払イトウ保全協議会電01635－2－3614、同東京事務所（王子HD環境経営部）電03－3563－7020

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/4号」より