日本製紙連合会は、6月のパルプ・パルプ材速報と5月の古紙需給統計を発表した。以下、%表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報(6月)
製紙パルプの生産は△17.0%の39.7万tで3ヵ月ぶりの減少となった。このうちBKPは△19.8%の28.9万tで3ヵ月ぶりの減少、UKPは△7.7%の7.9万tで6ヵ月ぶりの減少。
販売は△27.5%の7.1万tで4ヵ月連続の減少。このうちBKPは△36.3%の5.0万tで4ヵ月連続の減少、UKPは+5.6%の1.9万tで2ヵ月連続の増加となった。
在庫は14.4万t、前月比は△7.4%で2ヵ月連続の減少、前年同月比は△1.4%で11ヵ月連続の減少。このうちBKPは8.5万t、前月比は△16.7%で2ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△16.1%で14ヵ月連続の減少。UKPは5.4万t、前月比は+14.3%で2ヵ月ぶりの増加、前年同月比は+38.8%で13ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報(6月)
パルプ材の消費は、パルプ生産の前年割れを受けて△16.3%の76.6万t。3ヵ月ぶりの減少となり、80万tを割り込んだ。このうち広葉樹は△15.2%の49.0万tと3ヵ月ぶりに前年を下回り、針葉樹も△18.1%の27.5万tで2ヵ月連続の減少。
集荷は△5.5%の97.9万tで3ヵ月ぶりの減少。単月で100万tを下回るのは2023年6月以来2年ぶり。このうち、輸入は△7.5%の68.2万tで3ヵ月ぶりの減少。内訳は、針葉樹が△36.8%の9.6万tと13ヵ月ぶりに10万tを割り込み、広葉樹は+0.1%の58.7万tだった。国産は△0.6%の29.7万tで3ヵ月ぶりに30万tを割り込んだ。内訳は針葉樹が+1.7%の24.1万t、広葉樹が△9.6%の5.6万t。
在庫は145.1万t、前月比は+16.8%で3ヵ月連続の増加、前年同月比は+1.0%で4ヵ月ぶりの増加。維持月数は、消費が低水準だったため0.3ポイント増加し1.4ヵ月。
■古紙需給(5月)
古紙の入荷は△1.3%の121.2万tで4ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が+1.0%(75.7万t)で3ヵ月連続の増加、雑誌古紙が△1.8%(16.3万t)、新聞古紙が△12.5%(13.7万t)で46ヵ月連続の減少、上級古紙が+0.2%(12.3万t)だった。
消費は△0.5%の120.8万tで7ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙+2.1%(75.1万t)、雑誌古紙△2.9%(16.2万t)、新聞古紙△10.1%(14.0万t)、上級古紙△0.4%(12.4万t)。
在庫は61.7万tで前月比+0.6%、前年同月比+9.3%。輸出は△18.9%の16.7万tで11ヵ月連続の減少。ベトナム、タイが主な輸出先。







