巴川製紙所はこのほど、サステナビリティ基本方針を制定し、マテリアリティ(重要課題)を特定した。
【サステナビリティ基本方針(概略)】
①社会的課題への取組み…社会的課題を見据えた製品を通じて新たな価値を創造することにより、社会的課題解決と企業価値向上に努める。
②環境問題への取組み…エネルギー多消費型製紙事業の縮小、環境配慮型製品の提供、CO2排出量の削減。
③人権の尊重と人財価値最大化への取組み…サプライチェーン全体での人権や多様性を尊重。誰もが働きやすく誇りの持てる職場環境と人財育成制度の整備。
また、サステナビリティ基本方針に基づき、優先課題として次の7つのマテリアリティを特定した。
【事業活動】▽技術革新による新たな価値創造と生産性向上▽環境負荷低減の実現▽安心安全な製品の供給▽パートナーシップの強化▽構造改革による経営効率アップ
【経営基盤】▽人的資本の強化/ダイバーシティ&インクルージョン▽コーポレート・ガバナンス/コンプライアンスの強化
同社では、今回特定したマテリアリティと取組み課題を踏まえ、速やかに事業戦略へ落とし込んでいくとしており、戦略を検討するに当たっては、①気候変動、エネルギー、水資源、②人権問題・人的資本、③ガバナンスへの対応、人財育成などの戦略オプションを抽出し、既存事業の見直しと新規事業の創出を行っていく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/8号」より