リンテックは、プラスチック容器回収後の洗浄工程できれいに剥がれて、効率的に回収・除去できるラベル素材を開発、11月1日から販売を開始した。
リンテックはこれまでも、容器回収後のアルカリ温水による洗浄工程できれいに剥がれるラベル素材を開発しており、主に日本酒などの飲料用ガラス瓶に採用されてきた。今回は、プラスチック容器にも適したラベル素材2アイテムを新たに開発したもの。
新製品の2アイテムは、いずれも耐水性に優れた素材を表面基材に使用し、剥がれたラベルがアルカリ温水の中でも細かく破れることなく回収・除去できる。特にポリプロピレン(=PP)系合成紙を表面基材に使ったアイテムは、プラスチック容器の多くを占めるPET製容器への使用を想定し、「PPは水に浮きPETは沈む」という比重分離の特性を生かして、より効率的な回収・除去が可能。
また、PP系合成紙ベースのほかに、耐水紙ベースのアイテムもラインアップ。両アイテムとも食品衛生法のポジティブリストに適合した原料で構成した粘着剤を使用しており、食品用の表示ラベルをはじめ幅広い用途に使用できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/20号」より