Eurostatが発表した最新の統計では、4月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は10.2%と前月と同様の推移となったが、前年同月の11.0%からは0.8%ポイント減となっており、雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は2011年8月以来の低水準となった。一方、EU28ヶ国の4月失業率は8.7%で前月の8.8%から微減、前年同月の9.6%からも減少をみせた。この数字は2009年4月以来の低水準となった。
4月ユーロ圏19ヶ国の約1千6百42万人を含むEU28ヶ国の男女約2千1百22万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約10万6千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約6万3千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約210万人減、ユーロ圏19ヶ国では約131万人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用情勢は着実に改善されている。4月失業率の低い国はドイツが4.2%、チェコが4.1%、一方高い国はギリシャの24.2%、スペインの20.1%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
5月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ